先輩パパとママの毎日コラムvol.357

がんばらない、マイペースな子育て日誌「親と子の穏やかな時間」

2020/9/14
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慌ただしく過ぎていく日々を「楽しく穏やかに」過ごすために、山田愛さんが心がけていることとは?

子どもができるまで赤ちゃんが身近に存在しなかったこともあり、子育てが始まってしばらくはネットや育児書などの情報を頼りにし過ぎて不安になることが多くありました。でもそんな時期も2、3年ほどのことで、自分と子どもとのペースで進めばいいんだと思えるようになってからは、随分気持ちが楽になりました。

そして人見知りならではでしょうか、少し距離を置いて子どもを観察しはじめました。毎日のどのような変化を経て言葉を話したり、歩き出したりするのか、身近に触れたことがなかったからすべてが新鮮です。

そうこうしているうちに子どもがどのような状況だと気持ちが落ち着くのか、機嫌が良いのかなど、考えながら触れ合うことが日常になってきました。

お散歩

前回も触れた睡眠については自分の中で最もポイントに置いていたことです。それがゆえに頑張り過ぎてしまった苦い過去でもありますが、私自身、睡眠不足な1日を振り返ると大抵集中力がなかったり、頭が回らなくて人との会話がいつも以上にうまくいかなくて反省したりということが多々あります。

子どもも同じような気がしていました。ぐずることが多い日は、大体うまく睡眠が取れていないことが影響しているんじゃないかと感じました。逆にしっかり寝られた日は機嫌を損なうことなく過ごすことができています。子どもが落ち着いて過ごしていると、私たち親も落ち着いて見守ることができるので、そういう日を1日、また1日と増やしていくことが心身ともに穏やかな日常に繋がるんじゃないかなあ、と。

それを起点に色々考えるようになりました。

椅子に座るお子さん

家の中の環境もそうです。絵本をどの場所に何冊くらい置いていると興味を示して読むのかな?おもちゃも、たくさん目の前にあると逆に気が散ってあまり集中していないことに気づきました。クレヨンや色鉛筆も、数が多すぎると不思議とあまり描かなくなったので、本数を減らしたりして情報を制限することで、ひとつひとつに興味を持ち集中することが増えてきました。かといってどれも好きなものばかりなので、もちろん処分するわけではなく、一旦見えない場所に収納し、タイミングを見計らいながら入れ替えることにしました。我が家はこうしてふたりの子どもそれぞれのマイブームをその都度楽しんできました。

1日の生活サイクルについては、例えば食事。ふたりともそんなに多く食べるタイプではありません。一生懸命作ったものを「食べなさい食べなさい」とあまりに言うことは私自身もしんどいし、子どもも食事の時間が楽しくなくなるんじゃないかと思うことがあります。なので、おやつの時間を設けることはせず、食後にフルーツなどを中心に食べることにしています。寝る時間が早い我が家が15時のおやつにこだわると、空腹になる前に夕飯の時刻になってしまうからです。お友だちと遊んだりしたときは別で、そのときの流れでおやつを食べるのが楽しくて、それはちょっとした非日常になります。

それから、家族の存在。お話をし始めた頃から、その場にいない家族(主にパパのこと)との楽しいことについて話すようにしています。その家族のどんな所が好きかとか、帰ってきてみんな揃ったときにどんな楽しいことをしようか、今日楽しかった出来事を伝えようね、など。離れていていない間にも家族の存在を強く思い、好きという気持ちを膨らませて欲しいと願っています。そのためか今現在幼稚園に通う息子は、小学生のお姉ちゃんと1、2時間離れるだけで涙を流して寂しがるようになってしまいましたが、子どもたちの小さなご機嫌を積み重ねていくことが私自身の一番の楽しみです。

家族揃ってお食事
山田 愛

PROFILE

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大阪と東京でカフェ『Localite』を営んだ後、神戸へお引越し。育児に専念しながら海の見える場所で家族4人と暮らしている。

(制作 * エチカ)

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