モデル・デザイナーとして活躍する米田有希さんは、4人の子どもを育てるママ。今回はおむつのことについて伺いました。
そういえば、ほんの数年前、我が家には大きなおしりのミツバチくんがいたっけ。
大きなおしりから元気な脚を出して、バタバタと布団を蹴っ飛ばし、いつの間にか、ブンブンと、飛び回るようになるのです。
息子が赤ちゃんの頃、布おむつを使っていました。我が家には子どもが4人いますが、布おむつを使ったのは三女と末っ子の息子だけです。長女と次女のときは、布おむつという選択肢があることも頭になく、当たり前のように紙おむつを使っていました。
布おむつは、面倒くさいと思っていたけれど、慣れれば習慣の1つに。
お風呂場につけ置きしておいたおむつは、お風呂に入る時に洗い場で足で踏みながら身体や頭を洗います。おむつの汚れは身体から出たものなので、意外とシャンプーや肌に使う石鹸で綺麗になったのを覚えています。歩けるようになった息子も、お風呂で一緒に「よいしょ、よいしょ」とおむつを踏みます。リズミカルに、赤ちゃんといっしょにおむつを踏む可笑しさ、楽しさ!
ころばないでね、よいしょ、よいしょ。
ほら、はしっこも、よいしょ、よいしょ。
もっとげんきに、よいしょ、よいしょ。
加えて、息子には「おむつなし育児」も挑戦してみました。我が家の場合、基本的に布おむつは着けつつ、定期的におまるに座らせて。
温かい時期には、おむつを取って過ごしたりも。出産祝いに大好きなアンティークショップの方からいただいた股の割れた子ども服は、おむつなしにとても重宝しました。
大きな大きな、ミツバチみたいなおしり。お庭にひらめく、色とりどりの花のようなおむつたち。あの春のような日々がとても懐かしく思います。
PROFILE
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Omas Händeデザイナー。徳島県出身。女子美術大学短期大学部卒。10代のころからモデルとして活動。2012年、ブランド「Omas Hände」を立ち上げる。現在スペイン・バルセロナ在住。著書に「AQUÍ」(主婦の友社)がある。
(制作 * エチカ)