わたしの夫はカメラマンで、行事はもちろん、家族の日常をよく写真に残してくれます。子どもが小さなころは、特にたくさん撮っていました。（このコラムで載せた写真も、ほとんどが夫の撮った写真です）。友人界隈で伝説（？）なのは、娘が幼稚園年中のときのお遊戯会で3000枚ほど撮ったエピソードでしょうか…。本気、ガチ勢です。（「たまちゃんのパパ」と表現されることもあるとか、ないとか）

そんな夫の写真は、わたしから見てもとても愛情にあふれ、いいなぁと思う写真ばかり。撮りっぱなし（データのまま）はもったいないなぁと、一大決心して息子が１才になる前の、誕生日に合わせてアルバムを作ることにしました。

「どんなアルバムにしよう？」なんとなくしっかりとした布貼りアルバムに憧れがあり、色々探してみた結果、自分の好きな布を送り、イニシャルを刺繍してもらえるセミオーダー仕立てのものに決めました。ページ数も最大限まで増やし、ずっしり。

作ってくれた方が、布の柄の配置なども丁寧に聞き取りをしてくれて、完成前からワクワク。そして届いた世界で１つだけのアルバムは、想像以上に素敵！！！以前書いたコラム「０から１へ。おめでとう！ありがとう！」の回にも載せましたが、完成したアルバムがこちらです。

表紙を開くと、名前と誕生日、出生体重、身長が記されていてジーンときます。

そしてここからが長い作業でした…「写真を貼る」ミッション。写真をセレクトし、プリントし、１枚１枚貼る作業は想像以上に山登り感ありでしたが、毎日少しずつコツコツと作業をし、愛情いっぱいのアルバムができあがりました。息子の誕生日に贈ることができて達成感でした！

２才の誕生日も、同じところで、布張りアルバムを作りました。布も大好きな手芸雑貨屋さんで選んだもので、愛着が湧きます。

娘のときも、２人育児でバタバタして中身の完成こそ遅れましたが、１才までのアルバムを作る事ができました。名前のところはローズという糸で刺繍してもらい、女の子らしく。布は一目惚れしたものです。＜草木図譜 -早秋-＞という名前がついていました。秋生まれの娘のイメージにぴったりだなぁと思ったものです。物語性のある美しい布で作ったアルバム、とても気に入っています。

そして、これらのアルバムとは別に、わたしがスマートフォンで撮った写真はフォトブックにまとめました（このコラムの一枚目の写真です）。こちらも作るのはなかなか大変でしたが、貼るよりは気軽でした。コメントも入れられて楽しいです。

１冊目の、息子が１才までの写真のフォトブックの表紙は、12ヵ月分の息子の写真を散りばめて、アナログ感を出したデザインに。２冊目は息子の大好きな新幹線をモチーフに。３冊目は、息子２才、娘が生まれて生後半年くらいまでの写真をまとめたもの。

いま見返してみても愛情しかないです（笑）。家庭科の手芸の授業が大の苦手だった少女も、愛する子のためなら刺繍っぽいことに自ら挑戦する母となりました…。手軽に手に取れるのでしょっちゅうパラパラ見ています。

さて、ここで力尽きたわけです…（笑）。これ以降、全ての写真たちをアルバムに残せていないという事実。膨大すぎる写真がデータのままあるのですが、たまにブラウザで見て楽しんでいます。家族写真はこれからも増えていくので、もうアルバムにまとめなくてもいいや…とかなり適当な感じになっております。元々ズボラなのです。小さなころからコツコツきれいにまとめている人に羨望の眼差しを送ります。

お気に入りの写真は壁に貼ったり、写真立てに入れたりして楽しみます。我が家で１番大きな額縁にいれてリビングに飾っている写真はこちらです。

娘を産んだばかりの、４人家族の始まりの記録。よくみるとシャッターを押しているのは２才の息子。夫はこの写真が永遠に１番好きだそうです。

さて、ラフラフリアルもこれで最終回になります。この４人家族の写真から約８年の月日が流れた今現在も毎日を「ラフラフリアル」に子育て楽しみ中です！

読んで下さり、ありがとうございました。

PROFILE

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イラストレーター。カメラマンの夫、小学生の兄妹と4人暮らし。インスタグラムでは子育てにまつわるイラストエッセイを更新。サリー・M・ローズマリーという名前で魔女修行エッセイも綴っている。
https://www.instagram.com/nonohanadesign

(制作 * エチカ)