赤ちゃんとパパとの毎日をInstagramにアップし、現在12万人を超えるフォロワーのいるきなこさん。初めての妊娠、出産、育児について聞きました。
生後1ヵ月を過ぎた頃から息子は1時間おきに目を覚まして泣くようになりました。さまざまな寝かしつけの方法を試したなかで、私たちを助けてくれたひとつの方法が「おひなまき」でした。「おひなまき」はおくるみを使って、赤ちゃんをまんまるな姿勢でしっかり包み込んであげる方法です。
最初この「おひなまき」を知ったとき、赤ちゃんをこんなにぎゅぎゅっと包んでしまって苦しくないのか心配になったものです。でもものは試し。朝まで泣き続ける息子との日々に何か変化があるもしれないと挑戦したところ、おひなまきをした途端に息子は安心した表情ですやすや眠ってしまい、そのままぐっすり。おくるみをほどくとスッキリした顔で起きてくれるようになりました。
私が「おひなまき」に使用していたおくるみは、肌触りや通気性が良く、少し伸びのあるガーゼ素材のもの。息子が暑くないか、寝苦しくないかに気をつけながら、しばらくこの方法にお世話になりました。「おひなまき」の方法は、市の保健師さんや産院の助産師さんなどに相談してみると教えてもらえるかと思います。
もちろん個人差があるものですが、このときの息子にはたまたまこの方法がぴたりと合ったようでした。それも今思うととても短い時期だけでしたが、それでもその頃は一晩一晩がとても長く感じられ、数時間でも息子がぐっすり眠ってくれるとホッと一息つくことができました。
息子は成長とともに手足の力が強くなり、生後3ヵ月頃には「おひなまき」をしても自力で脱出できるようになっていきました。その頃には「おひなまき」は卒業し、またその時期にあった寝かしつけの方法を模索するように。そうしていく中で、息子も眠りたいけれど上手に眠ることができず辛いのだろうな、よし、かーちゃんも朝までとことん付き合うぞ! と気持ちに余裕ができていきました。
子どもに鍛えられ、親もたくましく成長していくものです。朝まで眠れない日々が長く続きましたが、そんな夜泣きの時期も長い育児の中で考えるとほんの一瞬。おくるみでくるまってスヤスヤ眠る気持ち良さそうな表情も、泣き続ける我が子を抱っこでゆらゆらしながら迎えた朝も、今振り返るともう味わうことのできない愛おしい思い出ばかりです。
育児をする中で日々いろんな困難にぶつかることがあります。そんな中で、こんな方法はどうかな、あんな方法はどうかなと、うまくいかなくても試行錯誤を繰り返すことで自分たちにピタッとくる方法に出会ってきました。それは張りつめていた気持ちがふわっと軽くなる瞬間。最初はみんな分からないことだらけで不安もいっぱい。でもそんな日々の積み重ねで、赤ちゃんもママもパパも確実に成長し、また次の困難に立ち向かえる強さを身に付けていくのだと思います。
PROFILE
きなここのライターの記事一覧
夫と息子と3人暮らし。家族で過ごす日常の風景を撮影したり、子どもと一緒に手作りおやつや工作を楽しむのが趣味。暮らしや育児を楽しむアイデアをblogで紹介中。
https://www.instagram.com/kinako_710/
(制作 * エチカ)