先輩パパとママの毎日コラムvol.417

きみと一緒、あたらしい時間 「チームで子育てという考え方(1) 母のサポートについて」

2021/7/9
きみと一緒、あたらしい時間 「チームで子育てという... きみと一緒、あたらしい時間 「チームで子育てという...

料理創作ユニットGomaの中村亮子さんの子育て日記。今回のテーマは、サポートしてくれるお母さんとの「チームで子育て」についてです。

たまに「初めての子育てで大変だったでしょう」と言われることがあります。確かに…今まで遭遇したことのない未知の体験が山のようにやってきては、一つ一つエイヤ!とやっつけてきた感はあります。出産前に想像、或いは想定していたよりも「え〜!!」って事も多々あったっけ(詳しくはここまでのコラムにも時々書いています)。

しかし、そのどれもが今や素晴らしき思い出。そして、実を言うとその渦中にいた時も心はそこまで大変ではなかった、というのが私の正直な気持ちだったりします。

なぜかって。

ひとつめの理由は高齢出産をしたことで、それまで長く生きてきた分(?)うろたえることが少なくなっていたこと(←しかも我が子のかわいさは孫程で痛みを感じない感じあり。身体はボロボロでしたけど)。泣かれてもかわいいなあ、怒っても面白いなあ、と思えたのは元来の好奇心が役立ったのか?睡眠が取れなくて眠かったことは事実だけど、気持ちはいつも幸せな気持ちでいれた。

そして、ふたつめは幸運なことにまわりで子育てをサポートしてくれる家族の存在が大きかったこと!これがもしかしたら私の心に余裕を作ってくれた最大の理由かもしれません。

子育て全般において一番の助けになったのはやはり母でした。

産後すぐから1ヵ月程の実家滞在から始まり、事あるごとに手厚いサポートをしてくれました。そして生後5ヵ月からの仕事復帰に伴い、週3日預かってもらうことができたのですんなり戻ることができ本当にありがたかった…(仕事場でのサポートはGomaのパートナーであり従姉妹のアラキがかなり尽力してくれたのですがそれはまた次回へ続きます)。

産まれた赤ちゃんとご対面

保育園ではなく母に週3日ほど預けることにしたのは、10年前にアラキがまさにそのやり方で息子を育てていたので、何となく自然でした。仕事の予定が変わりやすい自営業にとって、スケジュールの調整もしやすく、息子の体調が悪いのにどうしても動けない時は家まで来てもらうこともしばしば。ありがたすぎてもう頭が上がりません(笑)。

たまの遠出の出張時は息子だけのお泊りもありました。赤ちゃんからよく1人で泊まらせていたのでおかげで息子は実家に泊まることはいたって<普通のこと>と捉えている様子。今もたまに泊まらせてもらったりもしますが文句を言ったり、泣いたりすることは一度もなく楽しく過ごせているようです。

育児日記1

預けるにあたり、役立ったのは産まれた時からつけている育児ノートです。母に預けている時間の分の記録は書いてもらうことで、後で色々と見ては想像できるので助かりました。

事細かな日記ではなく、何をいつ食べて、トイレはいつ行って…といった出来事だけでも分かるだけでその日の様子がちょっと分かる。そして、離れていた時間にどんな風に過ごしていたかを思い浮かべるのは何とも愛しいことでもありました。

育児日記2

産まれた頃、あまりに息子がかわいすぎて「ずっと一緒にいたい!」と思ったこともありますが、預けるようになって思ったことは、「離れた時間があるとより愛が深まる!」ということ。ほんの数時間でも離れた後に再会した我が子は何だか頼もしいような気さえしておりました(あ、これは親バカかなぁ)。

よかったことはふたつ。ひとつめは息子が産まれる前よりも母との時間が格段に増えたこと。家はそんなに遠くないけれど、会う予定がなければしばらく会ってなかった!ということも多々ありました。それで少しコミュニケーションがとりにくかった時期もあったかとは思います。

サポートしてくれるお母さん

今はたくさん会えるので母自身も何だか楽しそうで、それもあって朝送りに行く時も余裕を持った時間で行き、お迎えに行った時もお茶を一緒にしてから帰るようにしています。帰りはすぐに家に戻って晩御飯の支度をしたい気持ちももちろんあるのですが、バタバタと預けて、迎えに行って帰るだけ、というのは何だか忙しいし、何より母との時間を過ごすチャンスを捨てているような気もして勿体ないと思えるのです。子育てでバタバタとしちゃいがちですが、家族で過ごせる時間というものはかけがえのないもの、という気持ちは息子が産まれてより深まった気がします。

そしてもうひとつは、息子自身にとって親以外の人が大幅な時間を赤ちゃん時から一緒に過ごすことによって、「親じゃないとダメ」というのがほとんどなく、比較的「いろんな人が好き」な子に育っていること。それは周りのみんなが彼へたくさんの愛情をかけていることが大きいとは思いますが、愛情という大きなお家が自分だけの家庭に留まっていない感じがして見ていて面白くもあります。

母に一緒に育ててもらえる分、私自身が母と過ごす時間が増えるのは嬉しいなと思っています。感謝と愛を母に!(これからもよろしく!)

中村亮子

PROFILE

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食や子どもをテーマに料理、雑貨デザインなど幅広く活動している料理創作ユニットGomaを従姉妹のアラキミカと主宰(www.gommette.com)。媒体での作品発表他、ものづくりワークショップ開催なども行う。著書に、絵本へんてこパンやさんシリーズのレシピ本『12つきのおはなし&パンレシピ』(フレーベル館刊)、『かんたん☆かわいい♡だいすきクッキング』(あかね書房刊図書館シリーズ)、レシピ付き絵本『へんてこパンやさん』(フレーベル館刊)など子どもに向けてのものも多数。
instagram.com/ryocogoma

(制作 * エチカ)

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