先輩パパとママの毎日コラムvol.374

オガワナホのいろいろ子そだて記「子連れ台湾の旅」

2020/11/12
オガワナホのいろいろ子そだて記「子連れ台湾の旅」 オガワナホのいろいろ子そだて記「子連れ台湾の旅」

お子さんが生後6ヵ月の時に台湾旅行をしたイラストレーター・オガワナホさんの思い出です。

妊娠6ヵ月ごろに台北でクラフトフェアのイベントがあり、私も参加する予定でいました。6ヵ月ごろまで体調もよく、私自身はぎりぎりまで行く気満々だったのですが、周囲の猛反対や先輩ママの助言があり、泣く泣く諦めた経験があります。

出産前から主催者さんに「無事に出産したら来年は絶対行きたいです!」と熱烈アピールをしていたので、出産後またお声がけしてもらいました。

子どもは生後6ヵ月になるところで、お互いにだいぶ慣れてきた印象。本人も人間歴6ヵ月で自分のペースもつかめてきた感じです。台北までの飛行時間は3時間ちょい。市内の松山空港を使えば街までタクシーで20分ほど。台湾は子どもにとてもやさしいと聞いているし、なんとかなるのでは?

イベントの日程は日本のシルバーウィークと重なり絶好のタイミング。夫と友人数名も一緒に行ってくれることになり、みんなが「子守り手伝うよー」とやさしい声をかけてくれたのでこれはもう行くっきゃない!と勢いで飛行機を予約しました。行きたい気持ちが先走り衝動的に決めましたが、後に心配性のA型の顔が現れ、出発まで「はたして本当に大丈夫かしら!?」と不安と楽しみな気持ちが入り混じる日々が続きました。

事前にしたことや旅に持っていったものは…

などなど。

飛行機のバシネット/哺乳びんの消毒はジップロックで代用

まだ離乳食ははじめていなかったので、おっぱいとミルクの準備だけですみました。飛行機は一度国内線で体験済み。真ん中の座席の一番前につけることのできるベビーベッド(バシネット)をリクエストしておきました。残念ながらここで眠りはしなかったけれど、ご機嫌にいてくれて無事に到着できました。離陸着陸にはおっぱいやミルクをあげておけば耳抜きになると聞いたので試してみるもなかなかタイミングが難しかった!

着陸直後にオムツにうんちをしてしまったけれど、シートベルトの着用サインがなかなか消えないのですぐに替えられず、まわりのお客さんにくさい思いをさせてしまうことに。やはり子連れ旅は何がおきるか予測不能ですねぇ。この時が一番あせりましたが、本人は親があわてていることも知らずにずっとご機嫌。飛行機から降りる前にあわてて機内のトイレで替えることができました(機内にはオムツ替え台がついているトイレのあることを、今回初めて認識しました)。

移動はタクシーを利用。まだ6ヵ月で抱っこ紐にすっぽり入るサイズだったので移動も楽ちんでした。滞在先は以前お仕事をさせていたただいたホテル。開放的で広々した空間で子連れが多いのでリラックスして滞在できました。部屋にベビーベッドやお風呂用品などご用意いただき大変助かりました。ベビーカーの貸し出しもあり至れり尽くせり。

滞在先のホテル/抱っこ紐にすっぽり入るサイズだったので移動もらくちん

噂には聞いていたけれど、台湾のみなさんは本当に子どもにやさしく、ごはんやさんにも子連れで気兼ねせずに入れます。マッサージやではオーナーさんが抱っこして可愛がってくれて感激。本人もずっと笑顔をふりまいていました。

台北市内は授乳やオムツ替えスペースなどがとても充実していました。台湾は母乳育児推進をしていて、授乳ケープを使って公共の場での授乳もOKなのだそう。地下鉄の駅によっては「哺集乳室」なる赤ちゃん休憩室もあり、オムツ替えスペースや、授乳用のお湯まで完備。ありがたい!

イベント会場の授乳とオムツ替え用の部屋

イベント会場は煙草工場だった場所をリノベーションしたカルチャースポット松山文創園區。ここにも広い授乳とオムツ替え用の部屋があり、誰でも利用可能。ウォーターサーバーもあり、ミルクづくりも楽ちんで本当に助かりました。ずっと会場にいたので、何度も利用させてもらい受付の人と顔見知りになりました。

イベント出店ブースの後ろにベビー用スペースをつくり、そこでごろごろしたり昼寝をしたり。私、夫、そして先輩ママの友人が抱っこしたり、散歩に行ったりして過ごしました。小さいのに本当によくがんばってくれました。

娘は生まれた時から髪の毛が黒黒と生えていて台湾では月齢より大きく見られたのか、イベントに来てくれた子どものいるお客さんに「NO TEETH!(歯がない!)」と驚かれました。眠くてぐずぐずしていたら、見かねたお客さんが「わたしがあやしましょうか?」と 言ってくれたり、いろんな人に助けられました。

今までは旅に出ると、あれもやりたい!ここにも行きたい!と慌ただしく動き回っていましたが、子どもと一緒だとやっぱりそうはいきません。今回はイベント参加が目的でバタバタだったし、子どもとの初めての海外旅行で私自身ピリピリしていた部分もあり、帰国後はどっと疲れました。

子連れの旅では予定を詰め込みすぎず、のんびりする心がけが大切だなと思いました。疲れたらホテルに戻ってきてゆっくりできるように、宿の選択も大事。余裕をもって旅をしたいものだと思いました。

オガワナホ

PROFILE

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日本、アメリカ、台湾、香港など国内外で活躍中のイラストレーター。書籍や雑誌、文具などのグッズのほか絵本も手掛ける。ご主人・娘さん・愛犬と4人でのんびり東京暮らし。
www.naho.com

(制作 * エチカ)

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