小宮山さくら

先輩パパとママの毎日コラム

vol.124 なんとなくおかあさん「赤ちゃんとの旅行は、8割ホテルがちょうどいい。」

2人の子どものママでもあるライター・小宮山さくらさんによる等身大の子育てコラム。

なんとなくおかあさん「赤ちゃんとの旅行は、8割ホテ... なんとなくおかあさん「赤ちゃんとの旅行は、8割ホテ...

赤ちゃんがお出かけに慣れてきたころ、トライしたくなるのが家族旅行。

娘が生後半年を迎えたころ、我が家も初めての旅行計画を立てました。とはいえ、まだまだ小さい赤ちゃんを連れての遠出は、不安がつきものです。慣れない移動で、熱が出たらどうしよう。出先で吐いちゃったらどうしよう。親に合わせて、無理をさせてしまったらどうしよう……。

いろんな心配がぐるぐると頭の中に押し寄せるなか、無理は絶対したくない主義のわたしが考えたのは、なるべく赤ちゃんがストレスなく過ごせて、多少のトラブルにも対応できて、同時に自分もリラックスできて、非日常を実感できるプラン。

そこで導きだされた最高の行き先は、そう、ホテル!ホテルが主役の旅行です。

ライターという仕事柄、出産前は取材のお仕事で素敵なリゾートホテルに宿泊させていただくこともあり、ホテルの素晴らしさは何度も実感しておりました。それでも、ホテルが主役のおこもり旅は、なんだか大人の女性のイメージ。若輩者の自分にはまだ贅沢すぎる気がして、プライベートで行くのは、やっぱり観光や散策が主役の旅行ばかりでした。国内でも、海外でも、あちこち歩いてまわることが楽しくて、夜遅くに帰ってきてホテルでは寝るだけ……という旅を楽しんでいました。

しかし、家族に赤ちゃんが増えた今だからこそ、わたしたち、こもっていいんじゃないかしら?そんな気持ちを胸に選んだのは、ザ・リゾート!な沖縄のホテル。

大人のおこもり旅ではなく、赤ちゃんが主役のおこもり旅。多少お値段は張りましたが、産後のスーパー引きこもり生活でストレスもたまっていますから、ここぞとばかりに奮発して、良いお部屋を予約しました。

結論からいうと、最高!一生記憶に残るような、最高に素晴らしいものになりました。

朝はホテルでゆっくり。昼はホテルのプールでのんびり。お出かけは、何かあったらすぐホテルに帰れるくらいの近さの場所のみ。夜はルームサービスか、ホテルのレストランでゆったり。

寝る。食べる。ごろごろする。テレビを見る……。書き出してみると、普段の生活と同じことしかしていないのですが、広めのベッドで我が子と一緒にごろごろする解放感や、リラックスしながら見るテレビタイムのなんと楽しいこと!

お部屋だと、寝返りも打ち放題、ハイハイだってし放題。おむつ替えも、授乳も、ノンストレスです。な、なんてラクなの!?食器もシーツも、洗わなくていいの?頑張ってベビーカーにのせて、電車を乗り継いでお出かけしなくてもいいの?ここは天国なの?

と、何度も幸せをかみしめる旅行となりました。

沖縄旅行の大成功で味を占めたわたしは、休みが取れるたびに、いろいろな場所でおこもり旅にトライしました。持ち前の調べ癖を発揮して、暇さえあれば情報集めにいそしんだところ、ホテルによっては驚くほど安いお値段で泊まれることもあること、パパも一緒に入れる家族風呂付きの宿が意外と多いこと、ベビーベッドやベビーカー、おむつ専用のゴミ箱まで用意されている、ベビープランを用意したホテルもあることなどを知りました。

キッズルーム

こんなに素敵なプランがたくさんあるということは、それを求めるお客さんがいるということ。みんな、旅行がしたいんだ。小さな赤ちゃんと一緒に楽しめる旅行を、心から求めてるんだ。ネットの向こうに、顔も知らないたくさんの子育て仲間がいることを実感して、パソコンの前でじーんと感動してしまったこともありました。

奈良、軽井沢、安曇野、熱海、石垣島、北海道。飛行機やレンタカーを駆使して、いろいろな土地(の、ホテル)を旅しました。

露天風呂

二人目が生まれて、家族旅行にもかなり慣れてきたころ、赤ちゃん連れの海外旅行に最適と噂のグアムに初トライ。飛行機は約3時間であっというまにグアムに到着。そして空港からは、ホテルに直行。ほぼホテルの敷地内から出ずに、部屋とプールの移動しかしない旅でしたが、常夏の島で過ごすおこもり旅はとても楽しく大満足でした。

我が子を抱っこしながら、ホテルの部屋から眺めた花火大会。お部屋のキッチンでつくった、レトルトパウチの離乳食。ロビーのカフェで、我が子を抱きながら飲んだコーヒーの味。ホテルの敷地の芝生で、ごろごろ親子で転がったこと。周りを気にせず、ゆっくり入れた家族風呂。夫に1時間だけ子どもを見てもらって、2年ぶりに受けたアロママッサージ。広いバルコニーでしたシャボン玉を、じっと眼で追いかけていた我が子の顔。

ラウンジで一休み

どれもこれもホテルの敷地内だけでのできごとですが、一生忘れることのできない、大切な思い出です。

パリやロンドンなどの街中にコンパクトな宿を取り、美術館やおしゃれなお店、話題のカフェやレストランをはしごして、脚がくたくたになるまで歩く、知的好奇心が刺激される旅というのもとってもとっても憧れますし、可能であれば今すぐにでも行きたいのですが、それは子どもたちがある程度大きくなってからのお楽しみ。

赤ちゃんを生んだことでできなくなってしまったあれこれを思うより、今しかできないこと、今だからできることをめいっぱい満喫することが、期間限定である赤ちゃんとの生活を心から楽しむコツではないかと思います。

ちなみに、7才になるうちの娘は、休みが近づくたびに「あー、ホテルに行きたい!」と言っています。彼女の中では、旅行=ホテルという図式がすっかりできあがっている様子。立派なおこもりモンスターに育ててしまったのでは……と、少々心配しています。

水族館
小宮山さくら

PROFILE

小宮山さくらこのライターの記事一覧

ライター。クリエイターへの取材やインタビューを中心に、『カメラ日和』『tocotoco』(第一プログレス)などの雑誌、書籍、広告などで活動。参加書籍に『無名の頃』(パイインターナショナル)、『脇阪克二のデザイン』(PIEBOOKS)、『エジプト塩の本』(美術出版社)、『猪熊弦一郎のおもちゃ箱』(小学館)など。目下、2児の子育て中。

(制作 * エチカ)

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