先輩パパとママの毎日コラムvol.235

むすことわたし七転び八起きの毎日「お誕生日に手作り刺繍のガーランド」

2019/3/5
むすことわたし七転び八起きの毎日「お誕生日に手作り... むすことわたし七転び八起きの毎日「お誕生日に手作り...

タイ・バンコクを拠点に活動するクリエーター・hironocさんに伺った、妊娠・子育てエピソード。

妊娠後期、予定日までの1ヵ月はこれから生まれてくる子のために、色々作ろう!と気合いを入れて、自主産休に入ることにしました。

ところが、予定日はあくまで予定なので、予定通りに行かず……。自主産休開始後すぐにあれよあれよと出産に。結局何も作れず、何も用意していないまま息子を迎えることになりました。

出産後初めての育児生活と共に3ヵ月で仕事を再開したこともあり、思った以上に息子のために何か作る時間がなく、作りたい気持ちと材料だけは溜まっていく一方の日々。

せめて1才の誕生日には何かを!と思い、今後毎年使えそうな誕生日のガーランドを作るぞと、気合いを入れて誕生日の3ヵ月くらい前から制作を開始することにしました。

まずは、生地選びから。材料だけはたっぷりあるので、その中から長年使えそう、かつ汚れても味になりそうなデニムを選択し、早速ハッピーバースデーのアウトラインから刺繍をはじめました。

まずはアウトラインから。まずはアウトラインから。

最初は間に合わなかったらアウトラインだけで使ってしまおうと思っていましたが、今まで何も作ってあげられていないのでここはもう一踏ん張り!とアルファベットの中の模様も頑張って刺繍。周りをぐるりと縫ってひっくり返せば丸い形が完成です。

刺繍を施した生地
丸い形に。丸い形に。

ここでちょっと欲もでてきて、せっかくタイにいるのだから、タイらしいものを何か使えたらいいなと思いチェンマイのモン族のボンボンとタッセルもつけることにしたのですが、アルファベットの文字数分配色を考えながら縫い付けるとなると、想定外に時間がかかってしまったんです……。

もう誕生「日」に写真を撮らなくても、誕生「日月」に完成できたらいいかな、なんて妥協案がちらつき始めながら迎えてしまった誕生日当日。なんと友人が息子の誕生日にケーキを焼いてきてくれるというサプライズが!

“息子と1ヵ月違いの子どものママさんが時間のないなか、こんな風にしてくれるなんて!”と、自分の誕生日をお祝いしてもらうよりはるかに嬉しく、感激し、奮い立たされた私は、徹夜して誕生日翌日には無事にガーランドをなんとか完成・撮影することができました。

まさか大人になってまで夏休みの宿題が終わらない時のような焦りを感じるとは思いませんでしたが(笑)。

ガーランドと一緒に撮影。ガーランドと一緒に撮影。

出産する前に時間がないな〜と思っていた頃の“時間がない”とは、また違った予想外で思い通りにいかない“時間のない”なか、息子と過ごした日々を思い出し、これから先どうなって行くのかな〜と想像しながら作るのはとても楽しく、大切な時間となりました。

この先、息子がいつまでこうして写真を撮らせてくれるかは分からないですが、いつか息子と一緒に今までの写真を振り返ることができたらいいなあと、今から毎年の誕生日撮影が楽しみです。

出来上がり。出来上がり。
hironoc

PROFILE

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ブリコルール(寄せ集めてものを作る人)。タイ・バンコクを拠点に、写真と色のきれいな布や紙などをコラージュしてものづくりに取り組んでいる。
http://www.hironoc.com
https://www.instagram.com/hironoc/

(制作 * エチカ)

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