先輩パパとママに聞きました!vol.126

仕事も子育ても。石川家、二人三脚の日々【1】

2021/3/26
仕事も子育ても。石川家、二人三脚の日々【1】 仕事も子育ても。石川家、二人三脚の日々【1】

好きな仕事を続けながら子育て中の石川史明さん・あかねさん夫婦は、娘さんと3人暮らし。総合病院の管理栄養士として働く史明さんと、カフェチェーンでデジタルマーケティングを担当するあかねさん。働き方を見直し、家事・育児とのバランスをとりながら賑やかな毎日を送る、石川家のママの職場復帰までの日々を4回に渡ってお届けします。1回目はつわりとの戦いだったという妊娠中のお話です。

——妊娠が分かったときのことを教えてください。どんな気持ちでしたか?

あかねさん
最初におや?と思ったのは、出張で新幹線に乗ったとき。めずらしく乗り物酔いかな?とか、いつもの胃腸炎になっちゃったかな?と思っていたのですが、その後の健康診断で、もしかしてつわりかもしれないから、今日は検査はやめておきましょうと。私はプライベートで、通院する妊婦さんのためのミュージックセラピーを学生時代から続けているのですが、セラピーの合間に産婦人科の先生にちゃんと検査してもらったら、やはり妊娠していることが判明。まだ5週目で、胎嚢のサイズはたったの5mm!それでもちゃんと動いていて、なんだか不思議な気持ちでいっぱいになりました。

ご夫婦の写真

史明さん
病院で妊娠が確定する前に、検査キットで妊娠しているらしいことは分かっていたので、赤ちゃんができたという結果を聞いたときは、それほどびっくりすることはありませんでした。…が、覚悟を決めたというか、気持ちがシャンとしたのを覚えています。

——あかねさんは体調の変化がすぐに現れたんですね。その後の妊婦生活はいかがでしたか?

あかねさん
妊娠が分かってから4ヵ月くらいまではつわりがひどくて、旦那さんにかなり助けてもらいました。まずは「葉酸」をとったほうがいいなど、アドバイスをしてくれて。

史明さん
でも料理をしていると「くさい!やめて!」と言われることもしばしば。つわりでしょうがないのですが、食べられないものだらけで、仕方なく自分で食べていました…。

野菜とお料理

あかねさん
私がそういう情報に疎いので、とってもありがたかったのですが、当時は食べられるものが限られていたんですよね。あるときは、沖縄のマンゴーと某コンビニの納豆巻きだけが大丈夫とか。同じ納豆巻きでも微妙な味の違いを感じるので、そのコンビニのものじゃないと受け付けなくて。妊娠するだけで、こんなにも敏感になるんだと思いました。

——史明さんが管理栄養士ということもあり、食事面でのサポートは万全でしたね。

あかねさん
もともと胃腸が弱かったので、妊娠前から栄養面でのサポートはしてもらっていました。ビフィズス菌とオリゴ糖はとるといいなどのアドバイスをもらって、せっせととり続けていたら胃腸炎はずいぶん良くなって。旦那さんは私の体調面での救世主です!

——つわりが辛かったとき、どのように過ごしましたか?

あかねさん
気持ち悪すぎて立てないことが多く、お仕事はお休みすることが多かったですね。半分も行けてなかったと思います。ありがたいことに、上司や同僚は「無理せずに休んで」と、理解ある人たちばかりで、本当に助けてもらいました。家でも何もできないことも多く辛かったのですが、眠れない夜に、おいしそうなグルメ動画を見て、行きたいお店をチェックして、つわりが終わったら食べるぞ!と、楽しいことを考えて乗り越えました(笑)。ほかには、4年くらい前から続けていたヨガも、妊娠期間中はパーソナルトレーニングも取り入れました。自分以外の誰かが変化を知ってくれて、味方してくれるってとても心強かったです。また、気持ちを落ち着かせたり体を整えたりするのに役に立ちましたね。自分の体を信じられることは、自分にとっても、おなかの子どもにとっても良い影響があると思うんです。

あかねさんのマタニティ姿

——史明さんの生活にも変化はありましたか?

史明さん
時間の使い方ががらりと変わりました。家事や食事はできるだけ担当するようにしていました。ただ、栄養士ではありますが、実は料理は得意なわけではなくて。栄養バランスを考えて作っても、どうしてもにおいがダメというものもたくさんあったので、トライアンドエラーを繰り返しながら、身につけていきました。いざ始めたら、料理はとても楽しくて。今でもよく作りますよ!

——料理や家事など、どのように会得していったのですか?

史明さん
知らないことばかりで、妊娠・出産アプリが役立ちました。妊娠中の今はどういう時期で、何が必要なのかなどを教えてくれるんです。「戌の日参り」というのがあるのもアプリで知って(笑)、伊勢神宮にお参りに行きました。

あかねさん
妊婦情報は私よりも夫の方が詳しかったですね。私はちゃんと育っているのかとか、不安だらけだったのですが、いろんなことを旦那さんから聞いて安心していました。

赤ちゃんが産まれてくるのを待ちわびる日々赤ちゃんが産まれてくるのを待ちわびる日々

——あかねさんは妊婦期を振り返ると、どんなことが印象に残っていますか?

あかねさん
妊婦のイメージが変わったことです。それまでセラピーで1,000人以上の妊婦さんに会ってきて、妊娠中はハッピーで産後は大変というイメージがあったんです。しかし私の場合は真逆で。産んだ瞬間に疲れも辛さも吹っ飛び、たとえ眠れない日々が続いても大丈夫でした。改めて人それぞれなんだなぁと。

赤ちゃんのための準備中。記念に写真撮影赤ちゃんのための準備中。記念に写真撮影

——妊娠中から情報を共有し合い、二人三脚の子育てがスタートした石川家。次回は思いがけないタイミングで出産を迎えたという出産のお話です。

(【2】へ続く)

石川史明・あかね

PROFILE

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パパは、総合病院で入院患者の栄養管理と指導を担当する管理栄養士。ママは、カフェチェーンのマーケティング本部に勤務し、デジタルマーケティングを担当しながら、プライベートでは産婦人科のミュージックセラピストとして活動。都内で娘との3人暮らし。

(制作 * エチカ)

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