先輩パパとママの毎日コラムvol.434

子どもと紡ぐ日々「赤ちゃんのいる住まいの工夫」

2021/9/24
子どもと紡ぐ日々「赤ちゃんのいる住まいの工夫」 子どもと紡ぐ日々「赤ちゃんのいる住まいの工夫」

布作家のハヤシチエさんの赤ちゃんと暮らすインテリアの工夫を教えてもらいました。

今回は、娘が小さいときにしていたインテリアの工夫についてお話したいと思います。

赤ちゃんが成長とともに様々なものに興味を示すようになると、おもちゃで遊んだり絵本を読み聞かせたり、一緒に楽しめる遊びの幅も広がります。

安全な布製のおもちゃやぬいぐるみは母である私も童心にかえって、「かわいい、好き」と思えるものを選んで気分を上げていました。子どもが小さいときだからこそ自然に取り入れられるカラフルな色づかいやデザインをここぞとばかりに楽しみました。

引っぱっても口に入れても安心なように、おもちゃもできるだけ天然素材で、肌触りの良いものを選ぶよう心がけていました。

ぬいぐるみを見つめる赤ちゃん

一方で、赤ちゃんが自力で動ける月齢になってくると、住まいにもいろんな工夫が必要になってきます。娘の場合は生後5ヵ月を過ぎたあたりから、手に取れるものは何でも引っ張り出してつかんでは、口に入れるように。

はいはいやつたい歩きで移動ができるようになると、ますます部屋の中での行動範囲は広がり目が離せなくなります。できるだけこまごまとしたものは床に置かないように気を配っていました。

立って歩くことができるようになると、大人が履く靴に俄然興味を持つようになった娘。玄関に裸足のまま行って、私たちの靴をうれしそうに部屋の中に持ってくるようになります。にっこにこで「あい!」と言いながら靴を持ってくる様子はかわいいのですが、その度「ダメっ!」と怖い顔をしなければならず頭を悩ませていました。

そこで、玄関のたたき部分はカーペットを敷き込み、部屋に入る前に靴を脱ぎ、靴箱にしまうように。

「あれ?おくつがないね?」「あれ?おくつがないね?」

この作戦は大成功。家の中で目につかなくなっただけで、靴は外で履くものだということを理解したようで、靴を部屋の中に持ち込むことはしなくなりました。

また、土いじりやお砂場が大好きだった娘。大きなウンベラータの鉢植えにも興味津々!

娘が土や小石を手に取れないようにガード

近くに行っては小石や土をポイポイ撒き散らそうとします。自然に興味を持ってくれるのはうれしいですが、まだまだ誤飲の危険もある時期。

娘が土や小石を手に取れないように、小さな穴がたくさん空いたプラスチックの板をホームセンターで買ってきて、丸くカットして、プランターにセットしていました。穴が空いているから通気性もあって、そのまま水やりも可能です。物理的に触れられなくなると娘も観葉植物に近づかなくなり、これも我ながら良いアイデアでした。

もうひとつ、子どもが小さかったときの困りごとといえば、離乳食の食べこぼしでした。手づかみ食べが始まると、半分以上をこぼしながら食べる娘。

テーブルどころか床が毎食どろどろのご飯まみれ…なんてことも日常茶飯事です。離乳食なだけにこぼれた食べ物はどろっと柔らかめで水拭き必須。

毛足の長いラグから(左)PVC製のラグに敷き変えた(右)毛足の長いラグから(左)PVC製のラグに敷き変えた(右)

そこで、ダイニングの下のカーペットは毛足の長いものから、じゃぶじゃぶ洗えるPVC製のフラットなものに敷き変え、食べこぼしがあっても掃除の負担が少ないようにしました。これだけで食後の拭き掃除がぐっと簡単に。必要にせまられてではありますが、ちょっとした工夫で日々のストレスが軽減されるものです。

「子どもの発達に合わせて知恵を絞り、家族全員が居心地良くすごせるように夫婦で作戦を練ってお部屋を整える」

小さい怪獣からの挑戦を「受けて立とう!」という気持ちで、案外楽しんでいたように思います。

娘が赤ちゃんだったころの写真には、散らかり放題ながらも(ここには比較的片付いた写真しかのせてませんが)そのときだけの生き生きとしたエネルギーに満ちている気がします。

ハヤシチエ

PROFILE

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布作家。インテリア会社を退職後、長女の出産をきっかけに洋裁にはまり、子ども服から小物まで様々なモノを縫うようになる。今は自宅で縫い物の仕事を行なっている。

(制作 * エチカ)

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