藤沢あかり

毎日のこと

先輩パパとママの毎日コラム

vol.433

まだまだ新米おかあさん「帝王切開を経験して、思うこと」

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ふたりのお子さんを帝王切開で出産されたライター・藤沢あかりさん。「帝王切開のイメージ」が変わったというお話です。

まだまだ新米おかあさん「帝王切開を経験して、思うこ... まだまだ新米おかあさん「帝王切開を経験して、思うこ...

2度の出産は、どちらも帝王切開でした。「帝王切開」と一口に言っても、分娩途中での急遽切り替え、という人もいれば、さまざまな理由から予定帝王切開という人もいて、その背景は十人十色です。

わたしの場合は、いわゆる「逆子」からの帝王切開。

「逆子ですね〜。でもまだ赤ちゃんはちっちゃいし、いくらでも動きますからご心配なく」。

かなり早い段階でそんなふうに言われ、途中、勧められるがままに「逆子体操」や、逆子によいとされるツボへのお灸もやってみましたが、動く気配のないわが子。しかも逆子体操って、ちょっと苦しいんですよね。わたしはおなかのハリが気になる時期もあり、結局あまりチャレンジできず。お灸はセルフでやってみましたが、きいているのかいないのか…。健診のたびに「逆子ですが、そのうち戻りますよ」と言われ続け、気づけば妊娠後期に突入しました。

ママとお子さん

「逆子みたいで、たぶん帝王切開になりそうなんだよね〜」と、なにげなく周囲に話したときのことです。

「逆子!?帝王切開だなんてかわいそう。絶対に戻るから大丈夫!やっぱり普通分娩がいいよね!」と言われたことがありました。そのとき初めて、「えっ、わたし帝王切開であることを特別気にしているわけじゃないんだけど…」と、なんだか釈然としない思いに包まれたのを覚えています。もちろん、その発言に悪意はないのだと思います。

でも、「絶対に逆子は戻るよ!大丈夫!」と、繰り返し言われれば言われるほど、そうか、「絶対に」戻ってほしいくらい、帝王切開はよくないことなのか…と感じてしまいました(妊娠中は小さなことでナーバスになりがちです)。

それまでわたしは、「もしかしたら帝王切開かも」ということを、まったくシリアスに受け止めていませんでした。例えるなら、東京から博多に行くなら新幹線と飛行機、どっちの経路がいいかなぁ〜、という感じ。だってどちらも未経験、ピンときていないのも当然です。

わたし自身、母のおなかから帝王切開で生まれたことも大きな理由です。予定日を大幅に過ぎ、体もずいぶん大きかったことで、かなりの難産からの緊急帝王切開だったそうで、母子ともに無事だったことが奇跡だったと聞いています。

寝ている赤ちゃん

だから物心ついたときから母のおなかには大きな傷があり、それを見て育ちました。小さいころは赤ちゃんがおなかを切って生まれてくるのだと思っていたぐらい、わたしにとっては自然なこと。だからこそ、「帝王切開=かわいそう」という発想があることに、とても驚き、モヤモヤしてしまったのだと思います。

結局、戻る戻らない以前に、うちの子は最初から最後まで逆さまのままでした。きっとそれが居心地よかったのでしょう。

里帰り先の実家で、はじめてお風呂に入れたとき。お風呂が大好きな長女に対し、長男は典型的なお風呂嫌いでした。里帰り先の実家で、はじめてお風呂に入れたとき。お風呂が大好きな長女に対し、長男は典型的なお風呂嫌いでした。

実際のところ、帝王切開は出産のひとつのプロセスでしかないと思っています。多くの人が新幹線で行く経路を、わたしは飛行機で行ったのかな〜という感じ。新幹線で食べる駅弁も風情があっていいなと思うけど、飛行機からの眺めもきれいだったよね、みたいな。よく、どっちが楽か、なんて比較されたりしますが、きっとどっちも尊いし、そしてどっちも命がけです。助産師の友人の「出産の方法は問題じゃない、母子ともに無事で元気だったら、それ以上でも以下でもない!」という言葉が、今も私の心をじんわりと温めてくれています。

さて、わたしは2人の出産、つまり2度の帝王切開を経験したわけですが、これが同じだと思いきや、天と地ほど差がありました。次回はそんな悲喜こもごもをお伝えしたいと思います。

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藤沢あかり

PROFILE

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編集者、ライター。衣食住や子育てなど暮らしまわりを中心に執筆。主流・傍流にこだわらない視点で丁寧に取材し、分かりやすい言葉を使って伝えることがモットー。2012年、2017年、どちらも夏生まれの2児の母。
https://www.instagram.com/akari_kd/

(制作 * エチカ)

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