赤ちゃんに気持ちよく眠ってもらうためのコツとは?
大人は夜になると自然に眠くなりますが、生まれたばかりの赤ちゃんは睡眠リズムが整っていないためそのような習慣はありません。今回は、赤ちゃんの睡眠リズムを整えるためのコツと、ぐっすりと眠ってもらうためにはどのようなことをしたらよいか、ご紹介します。
大人と赤ちゃんの睡眠のちがいとは?
大人は、朝に目覚め夜になると眠るという1日24時間のサイクルが、脳や身体の成長により整っていますが、赤ちゃんはこの体内時計の機能がまだ未熟なため、昼と夜を区別することができません。
また、深い眠りの「ノンレム睡眠」と浅い眠りの「レム睡眠」のサイクルが、大人は約90分で繰り返されているのに対し、赤ちゃんは約45分と短いため、全体的に眠りが浅く目覚めやすい状態なのです。
赤ちゃんが気持ちよく眠るためのコツって?
まず赤ちゃんの睡眠リズムを整えるためには、パパとママで24時間のサイクルを決め、それに赤ちゃんの睡眠スケジュールを合わせることが大切です。
朝は、体内時計に関わる「メラトニン」というホルモンの働きのために、7時~8時頃に赤ちゃんを起こし、日光を部屋に入れることが体内時計のバランス作りには重要ですよ。
夜は、決めた時間に寝かしつける習慣を取り入れてみましょう。寝る場所は同じ部屋にして、音や光を遮断し、眠りやすい環境を作ってあげるとよいですね。また、寝る前のスキンシップも赤ちゃんにとって必要です。抱っこをしてスローテンポのクラシック音楽を聞かせる、子守歌や赤ちゃんがお気に入りの歌を歌う、添い寝をするという方法もおすすめですよ。
最後に
睡眠は時間も重要ですが、質を高めてあげることで赤ちゃんの健やかな成長にもつながります。赤ちゃんの睡眠で悩むママは多いと思いますが、まずは赤ちゃんが安心して眠ることができる環境を作り、少しづつ睡眠リズムを整えていきましょう。
PROFILE
武井 智昭このライターの記事一覧
慶応義塾大学医学部。慶応義塾大学医学部で小児科研修を修了したのち、東京都・神奈川県内での地域中核病院・クリニックを経て、現在、なごみクリニック院長。0歳のお産から100歳までの1世紀を診療するプライマリケア医師。小児科・内科・アレルギー科を標榜。