写真好きのママがお届けする、3人の子どもの子育て写真日記。今回は「深夜の授乳」の前編です。
次女は、生まれてから半年くらいまでは、とてもよく眠る子でした。産院にいる間は、起きたと思って授乳をしても、飲んでいる間にまた眠りはじめてしまうので、くすぐったり声をかけたりしながらなんとか咥えさせていました。退院してからも、寝始めると2〜3時間、ときには4〜5時間と寝てしまうことも珍しくありませんでした。でも入院中とちがって、家事や上の子の相手など色々やることも多いので、ついそのまま寝かせてしまっていたら、授乳の回数が少なすぎて体重が増えず、健診で「もっと飲ませて。眠っているのを起こしてでも授乳して。」と指導されてしまったほど。
夜も早いうちから、比較的まとめて眠るようになってくれました。生後2ヵ月くらいで夜の授乳はだいたい1回になり、3〜4ヵ月になるとたまに朝まで通して寝てくれることもあって、順調だなあ、助かるなあ、と思っていました。
それが生後7ヵ月過ぎたあたりから起きる回数が増え、夜泣きが始まりました。授乳をしても落ち着かず、泣き叫んでなかなかもう一度寝てくれない。我が家は一人目のときから大人と一緒の布団で添い寝せずにベビーベッドで寝かせているので、添い乳もしていなかったのですが、少しでも体を休めるためにこのときばかりは添い乳を試してみたりもしました。でもうとうとして口からおっぱいが離れるとすぐに覚醒して泣き始めてしまう。
次女がこの世の終わりのような大泣きをしていても、夫と上の子たちは眠り続けています(あるあるですね。笑)。家族全員が寝不足になってもいいことはないので、それはそれで構わないのですが、それでも泣き声がヒートアップするとヒヤヒヤするし、いっそもう寝かせようとするのをやめて遊んでしまったら泣き止むかしらと思ってもそれはさすがに家族を起こしてしまうかなと躊躇したり。マンション暮らしなので、隣近所に泣き声が響いてしまっていたら申し訳ないなという焦りもあります。
煮詰まってしまって、朝方明るくなってきたらすぐに抱っこ紐で外に出て、犬の散歩をしている人たちに混じって近所の公園を歩き、コンビニでコーヒーを買って溜息をつきながら飲んだことも何度かありました。
しかし実は、「生後半年くらいまではよく眠ったのに、起きる回数が増えてきたと思ったら夜泣きをする」というのは、息子も同じでした。そのときに自分なりに色々調べたり考えたりしたことを思い出して、さらにまた改めて調べ考えて、「夜間の授乳をやめて、夜通して眠れるよう練習をしたほうがいいのではないか」と思うに至りました。4年前の息子のときも同じような時期に同じことをして、うまくいった経験があったので、今回もそれでいけるんじゃないかなと、思っていました。
PROFILE
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東京生まれ、横浜育ち。女の子と男の子の三児の母。家庭業の傍ら、編集・ライティング・翻訳などの仕事を少々、ニットデザイン・制作販売の仕事を少々(Juhla[ユフラ]主宰 /『輪針だからカンタン! おしゃれでかわいい手編みこもの』発売中)。
http://instagram.com/eatoooni
(制作 * エチカ)