写真好きのママがお届けする、3人の子どもの子育て写真日記。今回は「深夜の授乳」の後編です。
生後7ヵ月くらいから夜泣きをするようになった次女。十分に眠れていないから、機嫌が悪く苛々する、苛々しているからうまく眠れない。夜の睡眠だけでなく昼寝もうまくいかなくて、悪循環に陥っているように見えました。
「夜間の授乳をやめて、夜通して眠れるよう練習をしたほうがいいのではないか」「荒療治かもしれないけれど、数日の辛抱だ」と決意して、やってみることに。
深夜に次女が起きて泣いても、授乳はせずに、抱っこでゆらゆらしてなんとか寝かしつける。長女のときも息子のときも同じようにやって、数日でうそみたいにぐっすり眠るようになった経験があったので、同じような展開を期待していました。が、次女はなかなかしぶとくて、一週間経っても起きて泣き続けていました。
そこで、「3時を過ぎたら“朝”ということにしよう」と少しルールを緩和。次女が起きて泣いたときに3時前だったら授乳はせずに抱っこで寝かせる、3時を過ぎていたら授乳してOK、としてみました。すると今度は割とうまくいって、だんだん3時前に起きてしまう日が減っていき、お互いにある程度はまとまって眠れるようになりました。
が、ようやく平穏が訪れたと思ったら、8月になり、夏のプチ移住が始まったのです。フェリーでの移動や暮らしの様変わりなど、環境の変化に、夜泣きが復活してしまいました。
そしてまた、しばらくは求められるままに授乳していたけれど、そろそろまたやめてみようか、とトライし、うまくいきはじめたと思ったら何かの拍子にまた揺り戻ってしまい、を繰り返しています。
寝返り、ひとり座り、自力で立てるようになるときなど、何かしらの大きな成長ステップの前後で赤ちゃんが夜泣きすることもあると聞いたことがあります。歯が生え始めるときのむず痒さなども関係するかもしれません。そう考えると、0才から1才くらいの間は、とにかく目まぐるしく成長するので、赤ちゃんのほうこそ興奮して混乱して困ってしまっているのかも。気長に付き合ってあげるしかないのかな、という気もしてきます。
でも、だからといって、いつまでも扱い方・向き合い方を変えないのではなく、折をみて少しずつ次のステップへ促していきたいとは、思っています。(寝たいですしね……。笑)
いまはたまたま、うまくいっている時期です。でも、このまま続くか、わかりません。上のふたりのときには、一度やめたらそのまま定着して戻らなかったので、三人目にして初めてのパターンで、三人目にしてかなり手探り状態です。
こうすればうまくいきますよ、というような、すぐに役に立つお話ができればよかったのかもしれないですが、いままさにトライアンドエラーの真っ最中、その「うまくいってなさ」も含めて、さらけだしちゃえ、と思って書きました。
特に一人目の育児だと、まわりのお子さんの様子や、雑誌やネットなどに載っている「成長の目安」が気になってしまうと思います。でも、わかっていたはずのことなのですが、改めて、本当に十人十色。同じ夫婦のもとに生まれた三人でもこんなに違うんです。それぞれに個性があって、それぞれのペースで成長していく。他の子と比べても仕方がないんだなあって、心の底から思います。(でも、やっぱり、安心して朝まで眠れるようになる日が待ち遠しいです……。笑)
PROFILE
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東京生まれ、横浜育ち。女の子と男の子の三児の母。家庭業の傍ら、編集・ライティング・翻訳などの仕事を少々、ニットデザイン・制作販売の仕事を少々(Juhla[ユフラ]主宰 /『輪針だからカンタン! おしゃれでかわいい手編みこもの』発売中)。
http://instagram.com/eatoooni
(制作 * エチカ)