先輩パパとママの毎日コラムvol.362

ありがとうが紡ぐ家族の物語「子どもを迎える環境」

2020/9/23
ありがとうが紡ぐ家族の物語「子どもを迎える環境」 ありがとうが紡ぐ家族の物語「子どもを迎える環境」

親子3人で海の見える家に暮らし、鎌倉の人気レストランのマネージャーとして働く藤本恭美さんの物語。妊娠が分かり、あっという間に臨月を迎え、そろそろ赤ちゃんを迎え入れる準備の時期のお話。

赤ちゃんを迎え入れる準備、でも我が家はなーんにも用意しませんでした。我が家のインテリアは比較的シンプルなほう。それぞれの独身時代からの愛用家具で構成されていて、旦那さんがチョイスしたものはとくにずっと使える良いものだったりする(余談ですが洋服もそう。良い素材でちゃんと縫製されたものは長く着ても良いくたばり方をしてくれる。これも旦那さんの教えです)。

過ごす時間が一番長いリビング。過ごす時間が一番長いリビング。妊娠中もほぼこのソファの上で過ごしました。

以前のコラムにも書きましたが、赤ちゃんが眠るであろうベビーベッドぐらいは用意しました。とは言っても、私ときょうだいが育ったゆりかごのお古で、実家で物置に眠っていたものです。これならリビングになじむ、それが理由でした。

私の実家から送ってもらった籐のゆりかご私の実家から送ってもらった籐のゆりかご。

どうして何も準備しなかったのか。それは、本当に必要なものは実際に赤ちゃんとの生活が始まってみないと分からないから、というのが理由。家族が増えるって特別なことだけど、イコール生活が変わるとは頭の中で結びつきませんでした。「どうぞ、我が家へいらっしゃい」という思い。

私たち夫婦も比較的年齢を重ねてきていて、絶対に必要なものとそうでないものがはっきりしていることも関係していたのかも。実際に準備をしていないことに全く不安はありませんでした。

ちなみに、出産前に産後の生活のために用意したものは、

以上!

実際せっかく送ってもらったゆりかごを使用して寝たのも4〜5回かな(笑)。あとはずっとソファ(うちの赤ちゃんは、お昼寝をあまりしない赤ちゃんでした)。究極、おっぱいとオムツさえあれば育つかな?という気持ちです(旅行に行くときの「パスポートと携帯、クレジットカードがあれば、あとはいいかな!」と同じ感覚。我が家は3〜4泊の旅行くらいなら、2人でトートバック1つで十分)。これは坊やが成長した今でも変わらず、うちはあまりものを与えていません。それはおもちゃに関しても言えます。

最近はいろいろなものに興味が出てきたので、興味を伸ばしてあげたくて、絵本とか車とか少しずつ与えるものは増えてきてるけど、それまでは車も私がダンボールで作ったり、キッチンにあるもので意外と本人も楽しく遊んでいたり。あるもので何とかなるんですね。

手作りのおもちゃ。段ボールの消防車。手作りのおもちゃ。段ボールの消防車。

実際、ものが増えるといろいろ大変じゃないですか。お金もかかるし。それなら今はまだあるものを最大限に活用して、坊やが物心つくようになったときに旅に出かけたり、経験に投資してあげたいなって思いもあり。

とはいえ、赤ちゃんが半年を迎える頃からはお散歩に行くので、必需品のベビーカーは会社の上司におさがりをいただきました(でも、坊やはベビーカーに乗るのが好きじゃなかったようで、こちらも5〜6回で卒業。その代わり、こちらもお古でいただいた抱っこ紐は大活躍しました)。

(左)お気に入りのカゴに入る坊や。(右)赤ちゃん用に買って大活躍したのは離乳食を作るためのピジョンのセット。(左)お気に入りのカゴに入る坊や。(右)赤ちゃん用に買って大活躍したのは離乳食を作るためのピジョンのセット。スプーンの裏ですり潰せるようになっていて、実用的でした!

そんな環境で育っている坊や。まだまだこの環境のまま行けそうだけど、そのうち子ども部屋なるものが必要になってくる日がくるんですよね、きっと。でもこんな環境で育った彼だから、もしかしたら椅子と机と寝床さえあれば良いよ!なんて子になるのかな?楽しみです。

藤本 恭美

PROFILE

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鎌倉の人気レストラン「GARDENHOUSE」マネージャー。2018年に41才で第一子を出産、生後半年で保育所に預けながら職場復帰する。さらにご主人のお店「良酒屋」もサポートしつつ、鎌倉の海の見える家に暮らす。
https://www.instagram.com/kyomi_h/

(制作 * エチカ)

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