先輩パパとママの毎日コラムvol.592

愛するプニプニ「マタニティ中の洋服の悩み」

2023/9/4
愛するプニプニ「マタニティ中の洋服の悩み」 愛するプニプニ「マタニティ中の洋服の悩み」

イラストレーターかみやかやこさんの子育てダイアリー。マタニティになると、日常生活で着心地がよいと感じるものがガラッと変わっていく。期間限定とはいえ、短いようで長いマタニティ生活。マタニティ中から子育て中に感じた、服への気持ちのお話。

わたしのおなかは、とっても大きかった。赤ちゃんが入っているおなかの膨らみは個人差があるので、大きい方がいい・小さい方がいい、とか選べない。小さくて羨ましいことも、大きくて羨ましいことも両方ある複雑なマタニティメンタル。でも、大きくなるおなかはただただ新鮮であった。皮がここまで伸びる自分の体に感心する。スクスク育ってますねぇ。と大きなおなかを撫で回していた。

妊娠しておなかが大きくなるのも、自然の曲線美である、と私は思う。こんなにおなかがまぁるくなるだなんて、きっと人生でないことだ。多分、そうであれ。産んだら戻る、と聞いている。それならば、これは期間限定のマタニティファッションを楽しむ価値ありだ。「おなかが膨らむ自分をよりよく魅せるには」が大きなきっかけではあるが、妊娠したことで肌が敏感になったり、冷え対策であったり。このようなさまざまなきっかけがあり、洋服の選び方を見直す時期になった。

色・形・素材。着ていて着心地がよいのはもちろん。歩きやすい、すぐに横になりやすい、健診にも着ていけたら尚よい。さらに、安定期に入ると、旅行に出かけたり、夫婦2人での思い出の食事に出かけたり、友だちに会ったり。などなど、じつは写真を残す機会も多い。そんなとき、わぁ…わたしったら…いつも以上にまんまるじゃないか、と写真を見て気づく現状(デジタルの時代でよかった。フィルム写真だと、現像してから気づくからね)。そりゃ、妊娠中にふくよかになるのは、生理現象だし、浮腫もある。それでも、少しでも美しく残りたいのが女心。

夏と冬のマタニティコーディネイト

「よいところを見せて、カバーしたい部分をボカす。」の王道手法はマタニティにも使える。では、自分の推しポイントはどこだろう?

この推しポイント探しはウェディングドレスを選ぶときに、散々探した部分を活かせると思う。私の場合はデコルテであった。ただ、デコルテを出すのは、なかなか体が冷える。そんなときに役立ったのは、ロングヘア。夏はデコルテを出しつつ、クーラーが効き過ぎているときは首元をロングヘアで暖をとった。嘘の様なほんとの話。髪の毛って暖かい。完全に私の自己流なので、本当はストールを持ち歩くのがよいと思う。

おなかや胸を隠そうと、夏場ならばふんわりした服を着るのもあるが、冬場はアウターでさらにかさ張るので選ぶのが難しかった。さらに冬はデコルテを出せない。なので、冬は白ニットのピッタリタートルワンピースをよく着ていた。潔くぴったりした分、見える容積は減るのだ。あとタートルは暖かい。思えば私のタートルデビューはマタニティだった。ピッタリしているので、おなかがよく目立つ。でも、ワンピースのスカートのラインで気になるところは隠せる。

冬のかさばる問題対策として、靴下はぴったりしたタイプで、ブーツよりスニーカーやローパンプス。なるべくタイトに。と冬場は選んだ。さらに薄手で暖かいマフラーを選ぶようになった。グルングルンに厚めにマフラーを巻くのが、これまでの秋冬の醍醐味だった。だが、自分でも初めての選択である薄手のマフラーは、大変新鮮で、自分のファッション図鑑が更新された気がする。

あと、カバンも悩ましい。斜めがけ・リュックが今まで通り使えなくなる。なぜなら、斜めがけだとおなかを圧迫するし、紐などでおなかや胸が目立つ。リュックを背負うと前後で膨らむ。イラストレーターという職業柄、荷物が多かった私は、少し困った。なので、大きめのトートバッグを導入した。そしてそれは、産後にマザーバッグにもなった。

マタニティコーディネイトいろいろ

マタニティの期間に着られる服というのは期間限定だし、新しく買わずに手持ちの服でやりくりも、もちろんできる。しかし、産後の授乳中も使える服ならば、新たに購入してもよいと思う。なんせ産後の洋服は、母乳やら赤ちゃんの排泄物やらで予想以上に汚れる。また、産前は自分の肌が敏感になる。という理由で服の素材を見直したが、産後は抱っこ時に赤ちゃんのマシュマロホッペがひりつくような素材は着たくない。なので、産後すぐに、自分のクローゼットで眠っているお気に入りワードローブに戻れるわけではなかった。

さらに、久しぶりに着てみると、もうお気に入りでなくなっていたりする。なんせ妊娠中〜離乳までの期間は1年半〜2年ほど。流行りも変わるし、自分の気分と年齢も(体型も)変わる。あれ、なんか今の気分と違うかも?これはまだ着れる。と選びながら、自分の変化を感じるワードローブ断捨離をしたものだ。ちなみに離乳後は公園砂場通いが始まったり、ママチャリデビューしたり。子どもの成長と共に、ママが着たい洋服も変わる。

ファッションも子育てにより、新たなエリアに突入する。着心地の楽は楽なりに、各々の子育てスタイルなりに、限られた自分のキャパなりに、公園は公園なりに。ママそれぞれの楽しいファッションの世界がある。

かみやかやこ

PROFILE

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多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。デザイナーを経て、イラストレーターとして独立。2018年に女の子、2021年に男の子を出産。愛情たっぷり注ぎながら、子育てを楽しんでいる。好きなものは、海、コーヒー、いい香り、植物、ドラマ、美容情報、美味しい食べ物、アイドル。
http://kamiyakayako.com/
https://www.instagram.com/kamiyakayako/

(制作 * エチカ)

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