タイ・バンコクを拠点に活動するクリエーター・hironocさんに伺った、妊娠・子育てエピソード。今回のテーマは「マタニティ期のお出かけと食事納め」のお話です。
妊娠すると周りの方々から「つわりや体調不良もあるけれど、妊婦のうちに行けるお店や場所へ行っておくといいよ!」と教えてもらっていました。その頃は「マタニティ期はそういう時期なのかな」と実感がないまま、せっかく教えてもらったので無理のない範囲で足を運んでみることにしていました。
産後、実際に外食へ行ってみると急いで食べて飲んで、時には味もよく分からないほど食事をかきこんで、平穏にご馳走様までできたらお食事は大成功!だったり、寝てくれてラッキーデーみたいなこともあれば、途中で仰け反ってぐずり、夫がいる時は交代で食べて外に出てあやしてみたり、急遽食事を持ち帰りにしてもらって即撤収!なんてこともあり。アドバイスしてくれた方々は身を持っての感想だったのだな、と実感しています。
そうとは知らなかったマタニティ期にチェンマイで毎年年末に開催されるアートイベントへ。このイベントは昼間から開催しているのですが、涼しくなる夜になるほどライブイベントなどで大盛況となり、このなんとも言えないバンコクと違った雰囲気が大好きで。しばらくは難しいだろうから、行き納めかな?と行ってきました。
日中は現地の友人に教えてもらったチェンマイの新しいスポットへ。いつか子どもと来ることができたら楽しいかも!な場所でした。
チェンマイでの食事は子ども不可なホテルのレストランへ。ここは初めてチェンマイに行く時に友人に「名物のカオソーイが美味しいよ!」と教えてもらったお店で、チェンマイへ行くたびに何度も訪れていました。
あの時にゆっくり食事しておいて本当によかったです。テーブルクロスが真っ白で素敵。もしここが子どもOKだったとしたら…ダイナミックにこぼせない恐怖!と思ってしまう現在です(笑)。
そしてこちらはバンコクのレストラン。出産後、外食し辛くなったら美味しいお肉屋さんでお肉を買ってお家で焼くといいよ〜!と周りの方がいろんなお店をリストにしてくださり、優しさを噛み締めつつ行ったお店のうちのひとつがこちらのフレンチレストランです。
臨月にいろんなところにゆっくり外食へ行こうなんて思っていたら、あれよあれよという間に出産になってしまって行けませんでしたが、この素敵なフレンチレストランが最後の締めくくりとなり、心もおなかも満たされた、夫婦だけの貴重な時間でした。
出産後は、子どもをナーサリー(保育園のようなところ)に預け、メーデーなどで夫の仕事休みが重なると夫と二人で食事に行く機会もありましたが、「息子は今日給食で何食べているのかな」と二人で気になりソワソワ。
どんなに、「わー!大変!急いで食べよう!味わえない!となっても、やっぱり家族みんなで同じ空間で一緒に食事ができるのがいいね」と夫と話しながらの食事になるので、思い返すとマタニティ期の食事やお出かけはいろんな意味で夫婦の大切な時間だったのだな〜と思っています。
PROFILE
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ブリコルール(寄せ集めてものを作る人)。タイ・バンコクを拠点に、写真と色のきれいな布や紙などをコラージュしてものづくりに取り組んでいる。
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(制作 * エチカ)