先輩パパとママの毎日コラムvol.514

こいもらいふ「保活の思い出」

2022/9/14
こいもらいふ「保活の思い出」 こいもらいふ「保活の思い出」

エディトリアルデザイナー兼イラストレーターの齋藤州一さんとイラストレーターの野田映美さんご家族の物語。文章はパパの齋藤さん、イラストはママの野田さんが担当です。今回はこいもくんの保育園入園にあたっての保活についてです。

以前、ミールキットの回でも少し触れましたが、妻が仕事復帰するにあたって、育児との時間配分をどうするかということを考えたときに、真っ先に我が家の検討事項に挙がったのが保育園についてでした。今回はそんな我が家の保活について振り返ってみたいと思います。

保育園はいつか入れることになるだろうと考えてはいました。なんとなく0才のうちは自分たちで成長を見守り、1才になってから預けられるとよいかなぁ、とぼんやりと考えていたのでした。

夫婦それぞれが個々に自営業者なので、ほぼ在宅の仕事でもありますし、ある程度役割分担をして、一方がお世話をしている間に一方は仕事をする。あるいはこいもくんが寝ている間に仕事を進める、といった形でなんとかできればと考えていたのですが、生後数週間としないうちにそれはなかなかに現実には厳しいぞ、ということが分かってきました。

やはり授乳ひとつとっても時間がかかりますし、決まった時間にねんねするとも限りません。赤ちゃんのスケジュールは昼夜問わず、ましてや私たちのスケジュールとは関係なく回っているので、思うようにいくはずもなく。このままだと仕事復帰しても机にすら向かえないのでは…。私たちの認識が甘かったことに早々に気づかされたのです。

そんな中で徐々に保育園について考えるようになっていきました。ただ、0才から他の人の手に任せることに対して、常に見守ってあげられないというこいもくんへの後ろめたさ、抵抗感もまだありました。近年、メディアなどで目にする入園倍率の高さという漠然とした不安に二の足を踏んでいたということもあったように思います。

生後1ヵ月も過ぎた頃に自治体のサービスで助産師さんが訪問相談に来てくれたのですが、そのことを思い切って相談したところ、「保育園を考えているなら0才からの方が競争率もまだそこまで高くなくて入れやすいよ」ということを教えてもらいました。なるほど、あれこれと考えていても時間だけが過ぎていくし、ダメで元々、まずは動いてみよう!それでようやく決心がついたのです。

産後間もない時期でずっと家にこもっていたこともあり、考えもモヤモヤした方向に行きがちでした(野田)。産後間もない時期でずっと家にこもっていたこともあり、考えもモヤモヤした方向に行きがちでした(野田)。

そうとなれば新年度からの入園を目標に行動あるのみ!季節は秋、動き出すには遅いくらいでしたが、自治体の施設に行って資料をもらい、ひとまずいくつか近所の保育園へ見学の予約電話をしました。

結局リストアップしたすべての保育園は見学できずでしたが、実際に行ってみると保育園の全体的な雰囲気やそれぞれの特色も分かり、漠然とした不安は和らいでいきました。ただ今思えば、もう少しチェック項目や質問する内容をまとめておけばよかったなと思います。いずれも夫婦で見学しに行ったのですが「あれどうだったっけ?」「聞いておけばよかったねー」ということが少なからずありました。

例えば、園でのミルクや離乳食の方針について。こちらで用意するもの・園で用意するものにはどんなものがあるか(お昼寝用のシーツやタオル、エプロン、おむつ等。特に園によっては布おむつ推奨のところもあるそう)。特別なイベントや教育方針があるか、等々。いろいろと挙げられるのですが、「質問はありますか?」と聞かれて咄嗟に思い浮かばなかったりするので、前もってメモをしていくとよいかも知れません。

と、そんなこともありましたが、私たちが見学したところはいずれも雰囲気がよく、最終的には在宅勤務ということもあり、家に近い園から優先的に候補を選びました。そして第一候補とはいきませんでしたが幸いにも申請が通り、新年度から通うことができるようになったのでした。

これが我が家の保活の思い出です。

もちろん、入園したからといって風邪を引けばお休みしなければなりませんし、順風満帆とはいきません。ただ、数時間だけでも集中して仕事ができるのは大変ありがたかったですし、何より子どものことを相談できる第三者が増えたことが心強く感じました。

保育園に限らず、以前のミールキットのお話にしても、助言をいただいた助産師さんのような自治体のサービスにしても、子育てと仕事を両立する上で、頼れる存在や選択肢があるってありがたいことだなとつくづく思います。

子どもを一緒に育て、成長を見守ってくれる仲間が増えた感覚です。先生方、本当にありがとう…(野田)。子どもを一緒に育て、成長を見守ってくれる仲間が増えた感覚です。先生方、本当にありがとう…(野田)。
齋藤州一・野田映美

PROFILE

齋藤州一・野田映美このライターの記事一覧

齋藤州一
1980年生まれ。宮城県出身。出版社のインハウスデザイナーを経て独立。書籍のデザインやイラストレーションなどを幅広く手がける。
http://sososographics.jp

野田映美
1982年生まれ。多摩美術大学美術学部生産デザイン学科テキスタイル専攻卒業。雑誌、ウェブなど各方面でイラスト、挿絵、イラストコラムを手がける。
http://nodakimi.main.jp

(制作 * エチカ)

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