先輩パパとママの毎日コラムvol.37

ママのはじめて「毎日毎日口にする言葉、赤ちゃんの名前」

2016/10/7
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二人の男の子のママで写真家の長塚奈央さんに聞いた、子育ての楽しい&嬉しい! はじめてのこと。

お久しぶりです!「ママのはじめて」、4回目のコラムになりました。

ママになって初めて出会ったものや、体験したことを綴ってきたこのコラム。赤ちゃんとお母さんをつなぐ「言葉」にもスポットを当ててきたのですが、今回のテーマは「赤ちゃんの名前」についてです!

そう、ママと赤ちゃんを一番つなぐ言葉、それは赤ちゃんの名前。

生まれてくる赤ちゃんに名前をつける。妊娠中から多少は準備しつつも、ママパパにとって、とても大きな、責任のある、そして大事な大事なできごとの1つが名付けだと思います。まさに「ママのはじめて」なるできごと。

みなさんも経験があると思いますが、きっと一度や二度、「自分の名前の由来」について考えたり、親に尋ねたり、人に聞かれたりしたことがあると思います。「おじいちゃんから一文字もらった」とか「画数がすごく良いから」とか「こんなふうに育って欲しいという願いを込めて」とか。それはそれはいろいろな思いやエピソードが名前には詰まっているような気がします。

お散歩公園やお散歩途中に、名前を聞かれたり、その由来を聞かれることも

さて、我が家の場合。1回目の「エコー写真」のコラムを読むとわかるのですが、妊娠5ヵ月目の検診の時に「あー、男の子だね!」と何の前触れもなく告げられた私(笑)。性別が早くにわかったので、それからはぼんやりと「男の子」の名前について思いをはせることになりました。といってもそれほどお腹も大きくないし、赤ちゃんがいる実感もまだ薄いので、ほんとにぼんやり、とです。

母に、自分や兄弟に名前をつけた時のエピソードをもう1回聞いてみたりしつつも、自分たち夫婦に生まれてくる赤ちゃんに名前をつけるというのは、なんだかまだ、想像に及ばない部分が大きかったように思います。

妊娠後期になった頃、主人が突然1冊の本を買ってきました。それは「男の子」向けの、いわゆる名前をつける時に参考にするような本で、やさしい漢和辞典のような雰囲気。ズラズラと、漢字と読み方、その漢字の持つ意味などが載っていて、これは眺めているだけでもちょっと楽しく、二人で「こんな響き、素敵だね。」とか「この漢字が好き。」などとよくおしゃべりしました。

ちなみに、我が家には男子が生まれたら、名前の最後に決まった1文字をつけるという先祖代々の約束(?!)がありました。(←こういうのは、意外によくあるそうです、○郎とか○輔とか文○、みたいな)

義理の母は、「新しい時代なんだし、その文字をつけなくてもいいのよ。好きな名前をつけてね。」と話してくれましたが、お父さん、おじいちゃん、ひいおじいちゃんと、脈々と同じ字が連なっている、というのは、なんだか素敵な名前のリレーのようで、息子にも迷わず先祖代々の1文字をつけることに決めていました。

パンちゃん自分で「パンちゃん」と名付けたパンダのぬいぐるみ。

そんなわけで、その上につける文字を1つ選ぶ、という名付け。名前を考える中でよく思い浮かべたのは、「きっと赤ちゃんが生まれたら、毎日毎日、一番その言葉(名前)を口にするんだろうな」ということ。そして、成長して親元を巣立った後も、ずっとずっとその名前とともに人生を歩んでいくということ。よく「名前は親からの最初のプレゼント」なんて聞いたけれど、いざ自分がつけるとなると、やはりなんとも壮大なできごとだな、と感じたものでした。

出産直前の頃には、夫婦二人で3つの文字を候補にあげました。それは、本当にただ「響きがきれい」で「好きな漢字」で「意味も素敵だね」というもの。 画数とか、こんなふうに育って欲しいという願いよりは、「この名前の字は、パパもママも大好きな文字の中からあなたのために選んだのよ。」という感じかな。

3つにしておいたのは、最終的に「生まれてきて、顔を見ないと決められないよね。」ということだったのです。そして不思議だけど、赤ちゃんが生まれて、二人で顔を見たその瞬間に、3つのうち「これだね!」とぴったりとイメージが定まり、誕生のその日にめでたく名前が決まったのでした。

名前は決まったものの……しっかりと決めたばかりの、世界に1つの名前で呼びかけるのは、なんだかドキドキ。ずっと紙に書いてみたり、頭の中で考えてきた名前。でも、目の前に誕生した、まだ小さな本人に声にして呼びかけるのは、とっても新鮮な体験でした!

そして。言葉がしゃべれるようになって、子どもが「○○も食べるー。」とか「○○がやるから見ててね!」なんて自分の名前を口にするようになった瞬間は、やっぱりうれしく、今でも記憶に残っています。

木のスプーン子どもの名前を入れた木のスプーンは、今でも大切な記念に。

さて……それで名前は何になったのかな、って思われたでしょうか。名前は「慧太郎(けいたろう)」です。慧の字は、知慧とか慧眼などと使われて、かしこい、物事の真実を見抜くするどい力、という意味らしいですよ。あくまで「意味」はね(笑)。

それでは、また。次回のコラムもどうぞお楽しみに。

長塚奈央

PROFILE

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フォトグラファー。書籍・雑誌を中心に、料理や雑貨などの撮影を手がける他、写真の講師もつとめる。著書に『上海口福案内』(六耀社)、参加書籍に『ママ&パパのためのスクラップホリックの本』『こどもといっしょに食パン料理の本』などがある。

(制作 * エチカ)

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