二人の女の子のママである写真家・千倉志野さんに、赤ちゃんの写真について教えてもらうシリーズ。第2回は、千倉さんのママとしての実体験をもとに、赤ちゃん写真の撮り方を紹介します。
我が家の次女もようやく2才と7ヵ月。トイレトレーニングも佳境を迎え(……と願いたい!)そろそろ赤ちゃんも完全卒業かしら、とうれしさはんぶんさみしさはんぶん。仕事柄、生まれてから今までそれはそれはたくさんの我が子の写真を撮ってきました。そんな私が、今回はベビー写真がちょっぴり素敵に変わる少しのコツをお伝えします。
ポイント1「子どもの目線に合わせる」
大人の目線でカメラを構えると、どうしても上から目線になってしまうもの。時には座ったり、寝っ転がってみたり、子どもと同じ目線になってみると、そこには今までとは違う世界が広がります。
ポイント2「一緒に遊びながら、撮る」
カメラを傍らに置いて一緒に遊びつつ撮ると、ふとした瞬間や生き生きとした表情が撮れるはず。ベビーが歩けるようになったら、お外で一緒に走り回りながら撮るのもオススメ!
ポイント3「自然光を活かす」
室内でもなるべくストロボは使わず、自然光の入る窓の近くなどで撮ることを意識すると、赤ちゃんをふんわりとした雰囲気に撮ることができます。直射日光が強い場合は、レースのカーテンや障子ごしの光がオススメ。被写体を優しい雰囲気で包んでくれます。
ポイント4「時には上から撮ってみても、オモシロイ」
常に子どもだけにフォーカス!でなく、たまには視野を広げてみて。地面に散った桜が美しかったり、影がおもしろいように伸びていたり、そんなものも入れ込むとその時の雰囲気がますます伝わります。
撮り方を少し意識してみるだけで、写真は劇的に変わります。適当にシャッターを押すのではなく、自分は何を撮りたいのかちょびっとだけでも考えながら撮ってみてください。あとはやっぱり楽しむこと。子どもと一緒にお話ししながら遊びながら撮るのが、子ども写真を撮る一番のコツかもね。
PROFILE
千倉志野このライターの記事一覧
写真家。学習院大学文学部ドイツ文学科卒業後、スタジオアシスタントを経験。2003年にドイツ・ベルリンに渡り、フォトグラファーAndre RivalとUlrike Schamoniに師事。2006年からフリーランスフォトグラファーに。雑誌、広告、作品提供など、幅広く活動中。著書に『PRESENT』(Harmonics inc.)がある。
http://www.shinofoto.net/
(制作 * エチカ)