先輩パパとママの毎日コラムvol.191

大切な大切な家族の記憶「仕事?育児?どっちかなんて、そんなの選べない!」後編

2018/9/18
大切な大切な家族の記憶「仕事?育児?どっちかなんて... 大切な大切な家族の記憶「仕事?育児?どっちかなんて...

写真家・千倉志野さんに聞く、二人姉妹の子育てエピソード。今回のテーマは「仕事と育児の両立」です。

(前編のつづき)10日ほどの海外出張が入った際、出発から何日かしてから娘とテレビ電話をしたことがありました。それまではママ不在でも娘はなんとか頑張っていたらしいのですが、スマホに映る私を目にして今までの我慢のタガが外れてしまったのか、その後の日々は娘が荒れて荒れて大変だったそうです。それ以降、出張中の中途半端なテレビ電話はしないことに決めました。私も娘たちに会いたい気持ちはその間ぐっと抑えて撮影に集中(笑)!

カチューシャ

でも、妹が生まれて二人姉妹になってからの方がお互い心強いのか、私が早朝からの撮影で家を早く出なくてはならないときや、出張で不在にするとき、以前よりはすんなりバイバイできるようになった気がします。

長女が「ママはお仕事だからね、お姉ちゃんと待っていようね」と自分も小さいながら妹にそんな言葉をかけてくれたり、出かける私を途中まで走って見送りしてくれたり。そんな健気な二人の姿を見ると「子どももがんばってくれてるんだ。私も精一杯仕事をがんばらなきゃ!」と心底思えるし、帰ったときはその分ギューッってしたくなるし、仕事と子育てそれぞれにしっかりメリハリがつき、私にとってはとても良い形だなと思っています。

ひょっこり

とはいえ、やっぱり両立は想像以上に大変。特に子どもが二人になってからは手間は倍、常に時間に追われ、余裕なんて皆無、キーッ!となってしまうことなんてしょっちゅう。ただでさえそんな日々なのに、突然のお熱などさらに予想外のことが起こります。そして子どもはどんどん成長していく。昨日できなかったことが今日はできるようになり、ようやく整ってきたかと思った自分の中の子育てセオリーが明日には通用しなくなる。その繰り返しです。

でもね、本当にピンチ!どうしよう!ってとき、土壇場で私を救ってくれるのは保育園からのママ友たちなんです。働くママの大変さをわかってくれているので、我が家的最大のピンチをそんなの大したことじゃないよって感じでさらっと救ってくれることがたびたびあります。そんな風に今まで何度も助けられているので、逆の立場になったときは私が!って感じで、ギブアンドテイク。ありがたい存在でしかありません。

姉と妹

そんな姉妹ももう7才と4才。泣いて泣いてどうしようもない時期は過ぎさり、赤ちゃん特有の苦労はなくなった今となっては、あの頃はもう毎日が本当に嵐みたいで大変だったなあと思いますが、何がそんなに大変だったのか細かいことはもはやあんまり思い出せません(笑)。

今は今で子育ての別の悩みがあって、日々大変なのは現在進行形。きっとこれはまだしばらく続いていくのでしょう。そしてふぅ、なんて一息つける余裕ができた頃には自分がおばあさんになっている気がしてなりません。だってここまでの7年間、ビュンと目の前を通り過ぎる新幹線のようにあっという間だったから!!!

段ボールの中
千倉志野

PROFILE

千倉志野このライターの記事一覧

写真家。学習院大学文学部ドイツ文学科卒業後、スタジオアシスタントを経験。2003年にドイツ・ベルリンに渡り、フォトグラファーAndre RivalとUlrike Schamoniに師事。2006年からフリーランスフォトグラファーに。雑誌、広告、作品提供など、幅広く活動中。著書に『PRESENT』(Harmonics inc.)がある。
http://www.shinofoto.net/

(制作 * エチカ)

RELATED 関連情報はこちらから

RANKING アクセスが多い記事をランキング形式でご紹介。

妊娠・出産・育児は、
わからないことがいっぱい。
悩み過ぎず、自分のペースで
行える育児のカタチを紹介していきます。
コモドライフとは?