先輩パパとママの毎日コラムvol.316

新世界で、一歩一歩。「二人目の出産」

2020/4/3
新世界で、一歩一歩。「二人目の出産」 新世界で、一歩一歩。「二人目の出産」

写真家・山本彩乃さんが綴る、ゆったり子育てライフ。今回のテーマは「二人目の出産」です。

とある週末、妊娠10ヵ月を過ぎて、おなかがパンパンで苦しい日々。日曜には大磯市という漁港でのイベントに家族で遊びに行き、その夜、「もう苦しいから早く出て来て〜〜」とおなかの子に話しかけていました。

漁港でのイベント

翌日、午前中に妊婦健診があり見てもらった所、今週中に産まれるかもね〜と言われて、バスで駅まで戻りました。駅ビルで少し休んで立ち上がった時、パーンと破水!

ええっ!今!?さっき診察してもらったんだけど…!

またもや破水からのお産、スタートしてしまいました

すぐに母、夫、病院、陣痛タクシーに電話。保育園でその日息子の面談があったのですが、出産になるので行けないことを電話で伝え、家にいた母に、入院用の荷物を入れたキャリーを持ってきてもらい、一緒に陣痛タクシーに乗りました。13時前頃病院着。「あれ?さっき帰ったよね?え!破水したの!?」と先生。「そうなんです…!よろしくお願いします!」診察、着替え。おなかの子の心拍測定器、おなかの張り測定器をつけて、横になりました。

病院に着いて、すぐに横に。

14:30 夫到着。

なかなか陣痛が来ないまま、気づけば18時の入院食が出て来ました。その晩の担当が、偶然にも長男の出産の際に取り上げてくれた、Mさん!一年半ぶりの再会に喜びました。出産するのが私だけで、他の陣痛室は全て空いていたので、Mさんがマンツーマンで様子をみてくれて、なんとも贅沢(笑)。

20時から痛みの強い陣痛がたびたび来はじめ、夫に腰をさすってもらっていたのを強くしてもらい、テニスボールでも押してもらいました。前回より、呼吸に意識を持って行き、いきみたい気持ちはテニスボールで逃しつつ、なんとかなりました。陣痛促進剤を使わない、自然な陣痛だからからか、痛いけど精神的にきつい感じはなく、休める時に少しでも眠って体力温存。おなかの子に、今夜中に産まれてきてね、と祈りました。

23時半頃、かなり強い陣痛、子宮口も8cm越えたので分娩室へ。陣痛が強くなり、いきみたい!もう少し待ってね、と助産師Mさん。深呼吸でがんばるけど、どんどん陣痛が強くなり急にお産が進み、先生到着、いきんでオーケーに。Mさんの指示の通りに、声を出さずに口を閉じて力を子宮口に向けました。

前回ほどいきまなくても、自然に赤ちゃんが降りてきてるからね、とMさん。そうなんだ、そんなお産もあるんだ、というか、よく覚えてますね!と思いつつ、赤ちゃんがすーっと通れるようになるべく足に力を入れないように深呼吸と、いきみたい時にグッといきむのを繰り返す。

ぐぐっといきんで頭が出た感じがしました。早く出てーーーと心の中で叫びながらぐぐぐぐっといきんでポンっと足まで出た。楽になったーー。終わった…!

23:57 赤ちゃんが産まれました。

産まれる前から、「月」がつく名前に決めていたのですが、赤ちゃんが選んだその日は、偶然にも、とても光の美しい、満月の日でした。

満月の日に産まれた赤ちゃん

そのあとも、まだ偶然は続き、Mさんともう一人、息子の時に取り上げてくれたWさんとも退院の日に記念写真撮りたいなぁと思っていたら、MさんWさんのペアが朝の赤ちゃんの沐浴担当に。沐浴のあとでの退院なので、二人とバッチリ記念写真も撮れました!

窓から見える風景
助産師のMさんWさんと記念撮影

二人もとても驚いていて、大勢いる助産師の中でこのペアになることは本当に珍しく、「月ちゃんは、運を持ってるね〜!」と言われました。なかなかない偶然がたくさんあった、二人目の出産。月ちゃんの完璧な采配だったのでした。

眠る月ちゃん
山本彩乃

PROFILE

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写真家。広告、雑誌などで活動。2017年12月に長男、2019年6月に長女を出産。あらゆるもののもつ、輝きを写したい、という想いで日々シャッターを切っている。
https://www.yamamoto-ayano.com

(制作 * エチカ)

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