小宮山さくら

先輩パパとママの毎日コラム

vol.217 なんとなくおかあさん「もしも、時間が戻るなら~前編~」

2人の子どものママでもあるライター・小宮山さくらさんによる等身大の子育てコラム。

なんとなくおかあさん「もしも、時間が戻るなら~前編... なんとなくおかあさん「もしも、時間が戻るなら~前編...

現在、長女8才、長男5才。

言葉は通じる、ひとりでお着替えできる、ノーサポートでトイレもできる、お風呂も子どもたちだけで入る、日曜の朝、スーパーまで卵を買いに行ってくれたりもする。もちろんまだまだ幼いところはありますが、ふたりとも、どこからどうみてももう「赤ちゃん」ではありません。手がかからなくなったぶん、自分だけの時間が増えたり、友達感覚で娘とお出かけが楽しめるようにもなりました。それはとっても嬉しいことですが、昔の写真を見たりすると、「ああ、もう家に赤ちゃんはいないのか……」と切なく寂しくなることも多々。

わたしが子育ての先輩ママたちに何度も言われたのが、「2才までの間に、なるべくたくさん動画を撮っておくといいよ!中学生くらいで反抗期になったときの心の支えになるから……」というアドバイス。わたし、そこまで動画撮ってないけど、大丈夫かしら……というか、赤ちゃん時代の動画に支えられて乗り切る反抗期時代って、どんだけ……?と、また別の不安も心をよぎるほど、彼女たちの顔は真剣です。

何才になろうが、大人になろうが、我が子のかわいさは変わらないものだとわたしは信じていますが、とにかく、先輩ママが口を揃えてそう言うくらい、赤ちゃん時代というのは特にスペシャルな時間なのだということなのかもしれません。

さて、そんなスペシャルな赤ちゃん時代を、神様のはからいでもう一度やり直せるとしたら……?うーん、一日だけならぜひ戻りたい、赤ちゃん時代の我が子をもう一度この腕に抱いてみたい……という気もすると同時に、あの大変だった妊娠期や眠れなかった新生児子育て期を思い出すと、体力的にも精神的にも、いまの自分にもう一度は無理かも……というのが正直な気持ち。それに、不器用ながらも、一応自分なりにじゅうぶんここまでやり切った!という、不思議な満足感や達成感もあったりするのです。

それでも、思い出して見ると、やっぱり反省点はあるもの。超限定的に妊娠〜出産期をやり直せると仮定するなら、今度はここをこうしたい!というトピックがわたしにはあるのです。これから初めての出産を迎える方は、ぜひ聞いていただきたい。

体重測定

それは……、「出産時は、おしりをプッシュ!」すること。

はい。断然一位は、おしり問題です。冒頭の雰囲気から予想してノスタルジックないい話がはじまる風だったのに、いきなりおしりの話かよ……と引かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、これはわたしの出産における最大の後悔案件なのです。

というのも、言われてたんですよ、わたし。先輩ママたちに、再三言われてたんです、「産むときは、おしりの穴を押さえてもらわなきゃだめよ!」って。もちろん一応助産師さんにもその旨をお伝えしてたんですが、初めての出産が予想外に長引いたため、担当の助産師さんが途中で変わってしまい、「おしりをおさえる引き継ぎ」ができてなかったんですね。おしりをおさえる引き継ぎってなによ……という感じですが……。というか、まさかそこまで重要マターとは思ってなくて、「まあいいか、別に大丈夫やろ」と軽く考えていたんですね。ああ、あのころの自分をビンタしたい……。

そんなこんなで、そのまま迎えたお産の瞬間。わたしはもう、出産の何もかもがあまりにも衝撃的で、予想を超えすぎていてなにがなにやらわからず、頭のなかはまっしろ、おしりのことなんて1mmも思い出せないまま、無我夢中で出産を終えたのでした。産後しばらく完全に出産ハイ、赤ちゃんに会えたことでテンションはマックス、激しい疲労と寝不足と高熱に苛まれながらもそれでもしあわせで、微笑みながらぐったり横になっておりました。

愛猫と一緒にお昼寝

ところが、出産ハイが収まってきたと同時にやってきたのが、経験したことのないおしりの痛み……。もう、座れない、歩けない。一歩一歩、うめきながら足を交互に前に出し、シャワー室にいったら血まみれ!

そうです、「痔」になっていたのです。それも、想像を絶するほどの!!いま思い出すと、ある意味、出産そのものよりも、おしりのほうがよっぽど辛かった。そもそも出産中、おなかにかかる圧力は相当なもので、おしりのほうにもその強烈な力がかかってしまうため、出産で痔になる妊婦さんはとても多いらしいのです。

結局、おしりの痛みが治まるまでには2ヵ月以上を要し、常にドーナツクッションを携帯し、授乳の合間にはおしりに漢方の薬を塗りまくり、「ああ、このおしりの痛みが無かったら、もっと目の前の赤ちゃんの可愛さに集中できるのに……」と何度も思いながらの新生児期を過ごしたのでした。

出産時に、おしりの穴をぐっとおさえる。ポイントはこれだけです。助産師さんに頼んでも、パートナーに頼んでもよいと思います。指でもいいですし、テニスボールでおさえる方法もあるようです。おしりおしりと連呼して申し訳ないのですが、みなさま、本当に、絶対にお忘れなく……!ちなみに長男の出産のときは、あまりにしつこく「おしりをおさえてください」と言っていたため、助産師さんもしっかり対応してくださり、おしりの被害は最小限におさえられました。おかげさまで新生児とゆっくり向き合う事ができて、本当にありがたかったです。(後編につづく)

押しやすさで選べば、ベビーカーはシングルタイヤ
小宮山さくら

PROFILE

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ライター。クリエイターへの取材やインタビューを中心に、『カメラ日和』『tocotoco』(第一プログレス)などの雑誌、書籍、広告などで活動。参加書籍に『無名の頃』(パイインターナショナル)、『脇阪克二のデザイン』(PIEBOOKS)、『エジプト塩の本』(美術出版社)、『猪熊弦一郎のおもちゃ箱』(小学館)など。目下、2児の子育て中。

(制作 * エチカ)

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